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見たまま、感じたまま、思ったまま

(6)ギターが友達

ギターが友達


走れアルマジロジャケ
走れアルマジロ HUMMN003に収録

勇造さんの歌には、自分の系譜というか生き様を唄った歌のシリーズがある。「海の始まり」「歌いながら夜を往け」「ブルーズとお前に出会った頃」、そしてこれらの歌の中で、一番ふるい「ギターが友達」。

この歌は16歳の時、一番最初に体験した勇造さんのライブのラストで歌われた曲であり、そこから25年経った、我が家のライブのラストで歌ってくれた曲でもある。

勇造さんの歌は、昔と今では随分曲調が、早く激しくなってるのにしなやかで軽くなってるという素晴らしい特徴があるんだけど、この曲は昔と今でもあまり変化の少ない、つまり最初から完成された歌なのではないかと思っている。(あ、今は南が琉球じゃなくてタイになっている)

3番の歌詞で歌われてること。それを忘れずに4番でこれからの決意が歌われる。それは25年前も、そして今も勇造さんの中で変わっていない事なのだろう。

あと10年経ってもこの歌を聴きたい。


子供の頃 空は高く
道は広く 父は大きく
船乗りを夢見た 外国航路
本当の事は 忘れたけれど

誰が弾いたか ギターがあった
ラジオと弾いた レコードと弾いた
船乗りはカーボーイに 取って代わり
本当の事は 忘れたけど

それからは ギターが友達
ずっと俺の友達

15の時の 3つの誓い
酒もたばこも 女もやらぬと
2つまとめて まずは破れ
本当の事は 忘れたけど

高い敷居を やっとまたぎ
後ろ手に戸を閉めたのは 夜だった
後から聞いたら 親は泣いてたそうな
本当の事は 忘れたけど

それからは ギターが友達
ずっと俺の友達

赤い寝袋 ギター持って
地下道で寝た 道で唄った
ポリ公に追われ 子供に笑われ
本当の事は 忘れたけど

北はオホーツク 網走の雪
南は琉球 コザの夜
男と飲んだ 女と笑った
本当の事は 忘れたけど
それからは ギターが友達
ずっと俺の友達

船乗りにならず カーボーイにも
親を泣かせて 今此処にいる
でも後悔なんか しないよ
本当の事は 忘れたけど

疲れるのは 人だけでない
太陽も水も 土でさえ
ギターよ今夜を 飛ばせておくれ
本当の事は 忘れたけど

これからもギターが友達
多分俺の友達
これからもギターが友達
多分俺の友達



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